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寛容の文化―ムスリム、ユダヤ人、キリスト教徒の中世スペイン
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 237260 位
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確かに読むのに一苦労。でもすばらしい本
現在のイラク戦争、パレスチナの紛争、アルカイーダのテロといった日本人も影響を受けざるを得ない事象を理解するには同根の宗教であるユダヤ、キリスト、イスラムの歴史的理解が必須です。お互いに争う根幹に何があったのかを考えて行くと、この本の主題であるアンダルシーアで花開いたイスラムの寛容に行き当たります。宗教を超えた共存の時代があったことをこの本は教えてくれます。趣味で同種の本を何冊か読んでいますが、本書の持つより深い内容と時間的な広がりに惹かれ、続けて2回通読してしまいました。当時先進文明の担い手で寛容を是とするイスラム教徒に対し、その不寛容と後進性からギリシャ・ローマの文明も自分では引継ぐことができなかったキリスト教徒のコンプレックスが、今なお続く災禍の根底にあるような気がします。いまこそ皆が寛容の歴史を思い出して、寛容こそが育むことができた豊かな文化と平和に思いを馳せるべき時です。翻訳のせいかどうか分かりませんが確かに読みづらいので、興味のある方には次の本から入ってみるといいかもしれません。「アンダルシーア風土記」(永川玲二著)、「イスラム・スペイン千一夜」(小西章子著)、「スペインを追われたユダヤ人」(小岸昭著)。塩野七生の「ルネサンスとは何であったか」や「海の都の物語」は宗教を超えた共存がシチリアやパレスチナにもあったこと、それを誰が破壊したかを教えてくれます。
直訳
学者翻訳の悪癖である、日本語の流れやリズムを全く無視した直訳が全編を貫いている。評者は通読を断念した。仕事として、あるいは学業として「読まなければならない」方以外に、本書を読み通すことは難しいであろう。
内容については通読された別の評者の登場に期待したい。ともかくアカデミアの外にいる人間には読み通せない翻訳であるという点だけ、消費者の注意を喚起しておく。
名古屋大学出版会
イスラーム治下のヨーロッパ―衝突と共存の歴史 中世ヨーロッパの書物―修道院出版の九〇〇年
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